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Kaleidoscope Service

目視外飛行とは何を指すのか

キースワークスの門田です。

大自然をドローンで飛ばしていると、どうしてもより良い景観を求めて、ついつい機体を遠方まで走らせてしまいます。良く晴れた日であれば、目視が可能な範囲は広いのですが、曇っていたり、暗くなってくると、目視が可能な距離はどんどん狭くなってきます。スケールの大きな動画を撮りたい!と考えると、どうしても目視外飛行が必要なシチュエーションに遭遇してしまいます。

目視外飛行の申請は誰でも通るのか

国交省の担当者に確認したところ、目視外飛行の経験がなくては承認を出せないという事でした。つまり、航空改正法以前の目視外飛行経験について記載すれば、考慮して承認頂ける様です。しかし、航空法改正前でなければ、無許可で屋外にて目視外飛行をおこなう事は出来ません。

最近空撮を始めた人にとっては若干不利な条件ですが、屋内等を利用し、目視外飛行を経験した後、若しくは飛行練習を十分に積んでから実施することを条件とし、許可承認を頂ける様です。まあ、ドローン購入したてで、いきなり屋外で目視外飛行1km!なんて、かなり度胸のいる行為ですので、ドローンに慣れてから飛ばしたいのが普通かと思いますが・・・

どこからが目視外?

「目視外飛行」というのは、線引きはどこにあるのでしょうか?具体的な距離が定義されておらず、今一つ良くわかりません。

国交省担当者に確認してみたところ、国交省としての解釈では、「ドローンを操縦する本人が、肉眼でドローンを視認出来る事」を目視内飛行とし、それ以外は目視外飛行に該当するとの事でした。空撮を一人ではなくサポーター(補助員)を付けて飛行させている際、サポーターがドローンを目視出来ていても、操縦者が視認出来てなければ、目視外飛行に該当してしまいます。また、双眼鏡やカメラのズームを通して機体を確認することも、確認可能な範囲が狭く、目視内飛行にはならないそうです。

実際、良く晴れた日にどれだけの距離までドローンを目視可能なのか、試してみました。私はコンタクトレンズでの矯正視力が1.0くらいあります。青空の下では機体が良く確認でき、200m~250m離れても目視は可能でした。しかし、晴れの日でも、雲とドローンが視界に被ると、機体を見失いがちです。100m~ほど離れると、ある程度動きが無ければとても分かりにくいです。曇りの日であれば、70~80mが限界でした。場所や時間帯にもよりますが、目視内飛行で可能な範囲は大変狭いと言えます。

この様に、ロケーションやシチュエーションで目視可能な範囲は変化します。無申請で目視外飛行をしてしまい、墜落をさせては大変です。もし、墜落地点に人がいれば、それこそ大事故になりかねません。目視外飛行を行なうのであれば、十分に練習をした上で、きちんと許可承認を受けてから飛行しましょう。

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